FPがお金持ちになれない問題について
きっかけ
内藤忍氏の記事「まずFP(ファイナンシャルプランナー)がお金持ちになりなさい」を読んで、概ね同意したので自分の考えを整理しておく。
元記事の要点
FPの人たちはお金の専門家であるにもかかわらず、自分自身のお金の不安を解消して経済的に豊かに暮らしている人があまりいないように見える
それは肌が荒れた美容部員や自分のウエイトコントロールさえできないトレーナー、あるいは服装のセンスの悪いファッションコーディネーターに説得力が無いのと同じです
私の見解
FPの仕事の偏り
FPの仕事を見ていると、「収入を増やす」方向ではなく、費用側の最適化に注力しているように見える。
- タックスプランニング
- 支出の削減
- 税金の最適化
- 一定の昇給率を前提としたシミュレーション
「経済的に豊かになる」ことが目的なら、これはかなり滑稽な話だ。収入は所与のものとして、その範囲内でやりくりすることしか考えていない。
説得力の問題
元記事の指摘どおり、説得力がない。肌荒れの美容部員、体重管理できないトレーナー、センスのないファッションコーディネーター。これはしょうがない。
一方で、FPの中には「費用の最適化こそがFPの仕事」と理解して勉強している人もいるだろうから、それはそれでいいのかもしれない。ただ、本当にそれでいいのか?という疑問は残る。
時間対パフォーマンスの最大化
誰もが自分の投入する時間に対して出力のパフォーマンスを最大化したいと思っている。要するに、働きたくないということだ。
であれば、FPという仕事を考えたときに、それを最大化するには収入をいかにして増やすかを考えるべきだ。
収入を増やすために必要なこと
リスクを取る
- 株式性の報酬がある職場で働く
- 株式投資そのものをやる
- 適切なポジションを持つ
- 自分で事業をやる
知識を継続的にアップデートする
- 財務諸表を読む
- どういう企業が今どういう活動をしているか、割と膨大な量を頭に入れる
- 街に出たときに、どういう企業が儲かっているか、どういうサービスが使われているかを好奇心を持って見る
新しい技術・サービスへの感度
特に生成AIについて。
多くの人は「ただのチャットサービス」程度の認識しかない。しかし生成AIの本質的な意義を考えると:
- コード生成: プログラミングコードを自分が理解できなくても、全部書いてもらって実装できてしまう
- 知識のレベル: アインシュタイン級というか、自分が理解できない天才の領域に近いほどの知識を持っている
これを「便利なチャット」としか見ていないのは、大きな機会損失だ。
学び続ける姿勢
新しい分野をどんどん学んでいく姿勢・態度そのものが必要。流行っているサービス、新しいサービスに対して常にアンテナを張り、深く理解しようとすること。
結論
お金の専門家を謳うのであれば、支出・税金の最適化だけでなく、いかに売上・収入を増やしていくか、そして手取りを最大化して自らがお金持ちになっていくことがまず必要ではないか。
元記事の主張に概ね同意する。