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株価バリュエーション指標

NVIDIAの財務データから、株価の割高・割安を判断するための主要指標をまとめる。

1. P/E(株価収益率)

計算式: 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)

意味: 今の株価が利益の何倍で取引されているか。低いほど割安、高いほど割高。成長企業は高くなりやすい。

セクション指標Current/LTM値説明
Highlights18Price / Earnings - P/E45.8x過去12ヶ月の実績EPSで計算
Multiples229Price / Earnings (LTM)45.8xLTM = Last Twelve Months(過去12ヶ月実績)
Multiples230Price / Earnings (NTM)26.6xNTM = Next Twelve Months(来期予想)

2. EV/EBITDA

計算式: 企業価値(EV) ÷ EBITDA

  • EV(Enterprise Value): 時価総額 + 有利子負債 − 現金。会社を丸ごと買収するコスト。
  • EBITDA: 税引前利益に利息・減価償却を足し戻したもの。本業の稼ぐ力を示す。

意味: 買収コストを本業の利益で何年で回収できるか。低いほど割安。業種比較に使いやすい(減価償却の影響を除外するため)。

セクション指標Current/LTM値説明
Multiples225EV / EBITDA (LTM)39.3x過去12ヶ月実績ベース
Multiples226EV / EBITDA (NTM)21.7x来期予想ベース
Enterprise Value246EV / EBITDA39.3x過去12ヶ月実績ベース

3. EV/Sales(売上高倍率)

計算式: 企業価値(EV) ÷ 売上高

意味: 買収コストが売上の何倍か。赤字企業や利益が不安定な企業の比較に有用。低いほど割安。

セクション指標Current/LTM値説明
Multiples220EV / Sales (LTM)23.8x過去12ヶ月実績ベース
Multiples221EV / Sales (NTM)15.0x来期予想ベース
Enterprise Value245EV / Sales23.8x過去12ヶ月実績ベース

4. P/S(株価売上高倍率)

計算式: 時価総額 ÷ 売上高(または 株価 ÷ 1株当たり売上高)

意味: EV/Salesと似ているが、負債を考慮しない。赤字企業やスタートアップの評価に使われる。低いほど割安。

セクション指標Current/LTM値説明
Multiples222Price / Sales (LTM)24.0x過去12ヶ月実績ベース
Multiples223Price / Sales (NTM)15.1x来期予想ベース

5. P/B(株価純資産倍率)

計算式: 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

意味: 株価が会社の解散価値(純資産)の何倍か。1倍以下なら資産価値より安く買える。銀行など資産が重要な業種で重視される。

セクション指標Current/LTM値説明
Multiples232Price / Book (LTM)37.8x純資産ベース
Multiples233Price / Tangible Book Value (LTM)40.2x有形純資産ベース(のれん等を除外)

時価総額と企業価値

時価総額(Market Cap): 株価 × 発行済株式数。株主から見た会社の価値。

企業価値(EV): 時価総額 + 有利子負債 − 現金。買収者から見た会社の価値。

セクション項目
Highlights20Market Capitalization$4,494,586M
Highlights25Enterprise Value - EV$4,444,800M
Enterprise Value238Market Capitalization$4,494,586M
Enterprise Value243Enterprise Value$4,444,800M

収益性指標(割高でも許容される根拠)

高いバリュエーションでも、収益性が高ければ正当化される。

セクション指標意味
Profitability264ROE(自己資本利益率)107.36%株主資本に対する利益率。高いほど効率的
ROIC297ROIC(投下資本利益率)84.86%事業に投下した資本に対するリターン
Highlights15Net Income Margin53.01%売上のうち最終利益になる割合
Highlights11Gross Profit Margin70.05%売上のうち粗利になる割合

TSVファイルのセクション構成

セクション名開始行主な内容
Highlights5主要指標のサマリー
Income Statement32損益計算書(売上、利益など)
Balance Sheet99貸借対照表(資産、負債、純資産)
Cash Flow158キャッシュフロー計算書
Multiples217バリュエーション指標(P/E、EV/EBITDAなど)
Enterprise Value235企業価値と資本構成
Profitability260収益性指標(ROE、マージンなど)
ROIC292投下資本利益率
Solvency311財務健全性(負債比率など)

P/Eの歴史的推移

FY2019: 23.3x
FY2020: 59.9x
FY2021: 83.8x
FY2022: 68.9x
FY2023: 122.1x
FY2024: 56.7x
FY2025: 44.7x
Current: 45.8x

総合判断

現在のP/E 45.8xは、FY2023の122.1xやFY2021の83.8xと比較すると低下しているが、従来の水準(FY2019の23.3x)と比べるとまだ高い。

ただし、利益成長率(EPS YoY +59.73%)を考慮するとPEGレシオは約0.77となり、成長株としては割安寄りとも言える。

PEGレシオとは

計算式: P/E ÷ 利益成長率(%)

意味: 成長率を加味したP/E。1.0以下なら成長に対して割安、1.0以上なら割高とされる。

各指標の一般的な目安との比較

指標NVDA現在値一般的な目安判定
P/E45.8x15-25x高い
P/B37.8x1-3x非常に高い
EV/EBITDA39.3x10-15x高い
PEG0.771.0以下で割安割安

結論: 絶対的なバリュエーション指標では割高だが、成長率を考慮したPEGレシオでは割安。高成長が継続する前提であれば正当化される水準。