2026年6月10日の開発日記
「本を電子の棚に並べて満足する」段階を超えて、本をコンテンツの原材料として回し始めた一日。朝5時台のバグスキャンに始まり、数学参考書のOCR取り込み→その日のうちに教材化、ドキュメント専門書のスキル化、Kindle出版環境の立ち上げまで、書籍を起点とするパイプラインが3本同時に動いた。
今日のタイムライン

今日やったこと
1. 朝イチの一斉バグスキャン(4プロジェクト横断)
朝5時台に mdx-playground と eurekapu-nuxt4 へ「潜在バグを全部スキャン→洗い出しをマークダウン化→修正→リファクタリング」を投げて一日を開始。連結シミュレーターの全パターンバグ修正では、数値例の出典を蔵書DBから引き当てて意図的な数値変更かどうかまで確認した。午前中には mementomori と資格学習アプリにも同じ運用を展開。
主な成果:
- mdx-playground / eurekapu-nuxt4 の潜在バグ洗い出しMD+修正+コミット
- 連結シミュレーターの取得5・売却6パターンの仕訳切り替えバグを修正
- mementomori と資格学習アプリにテストコードを追加
詳細: 朝イチの一斉バグスキャン運用
2. 台湾・韓国の輸出統計をSSOT化して専用ページに分離
台湾の5月輸出784億ドル(前年比+50%級)のニュースを受けて、/memory-makers/ に台湾の月次輸出チャートを追加。韓国分とあわせて exportStats.ts にシングルソースオブトゥルース化し、最終的に台湾・韓国それぞれの専用ページに分離した。
主な成果:
- 輸出統計SSOT(exportStats.ts)に台湾2024年1月〜のデータを追加
- 台湾・韓国の専用ページを新設、カードコンポーネントで導線整備
- 台湾の2月落ち込みは旧正月の季節性とメモに記録
- beat-monitoring にセクターグループ見出しの行分割を導入
詳細: 台湾・韓国の輸出統計をSSOT化して専用ページに分離した日
3. 財務DD学習コンテンツをローカル限定で構築
蔵書DBから前日に追加した財務DDの専門書2冊の情報を引き出し、「財務DDとは何か」から始まる解説+クイズ形式のコンテンツを組み上げた。デプロイしないローカル限定コンテンツとしてテストデモ枠に配置。
主な成果:
- 財務DD学習コンテンツのカードコンポーネント+章立てを作成
- 解説不足の指摘から解説を増強、SVG図解も追加
- 左右矢印キーでのコンテンツ移動ショートカットを実装
4. アナレンマ・シミュレーターを全面刷新
/blog/analemma-simulator をダークテーマ&ドラッグ操作に全面刷新。「北極側から見下ろした場合」の説明が伝わらない問題は、北極視点と南極視点を切り替えられる独立シミュレーションページを作って解決した。
主な成果:
- frontend-designスキル適用でダークテーマ&ドラッグ操作に刷新
- 視点切替シミュレーションページを新設
- 機能単位の分割コミットで整理
5. 数学参考書をOCR取り込み→その日のうちにインタラクティブ教材化
中学受験向け数学参考書(100トピック構成)をyomitoku OCRで取り込み、別冊解答を各トピック直下に統合する構造整理まで実施。午後にはDB化した目次からインタラクティブ化に向くトピックを選定させ、クイズ・解説コンテンツを一気に試作した。
主な成果:
- yomitoku OCR→Turso DB格納→章構成整理(別冊解答の統合)
- 設計入門の技術書1冊も同じパイプラインで取り込み
- 適性◎・○のトピックを対象にインタラクティブ教材を13本試作
詳細: 数学参考書をOCRで全文DB化し、その日のうちにインタラクティブ教材へ変換した記録
6. ドキュメント専門書をClaude Codeスキル化
蔵書DBに入れてあるビジネスドキュメント作成の専門書(上下巻)を /book-to-skill でスキル化。スキルの保存先がユーザーグローバルでGit追跡されない勘違いに気づく一幕を挟みつつ、/review-book-to-skill で品質レビューまで回した。
主な成果:
- doc-communication スキルを生成・レビュー
- スキル構造を解説する非公開ドキュメントをブログに追加
詳細: 蔵書DBの専門書からClaude Codeスキルを自動生成する
7. 会計学習ノート全26章の抜本見直し
生成したばかりの doc-communication スキルを早速実戦投入。会計学習ノート全26章の構造・解説を抜本見直しする計画を立て、承認後に次セッションへ引き継いで実行を開始した。連結精算表コンテンツの全論点バグチェックも完了。
主な成果:
- doc-communicationスキル準拠の見直し計画を作成・承認
- 演習章は「全問掲載で自己完結」方針に決定
- 連結精算表の全論点チェック+全体スイート失敗4件を修正
詳細: 会計学習ノート全26章の抜本見直しと連結精算表コンテンツの総点検
8. Vivliostyle CLIでKindle出版環境を立ち上げ
「コードでKindle出版する方法」を調査させたら、記憶の中の「ストーリーブックみたいな名前のやつ」の正体は Vivliostyle CLI だと判明。新規リポジトリ kdp-factory を立ち上げ、EPUB出力→Kindle Previewer 3確認→CSS制約の検証まで進めた。
主な成果:
- kdp-factory リポジトリ新設(pnpm、CLAUDE.md、memo整備)
- EPUB用CSSでどこまでレイアウト制御できるかをドキュメント化
- 会計学習ノートの章をKDP用に変換するテストまで完了
詳細: Vivliostyle CLIでKindle出版環境を作る
今日の試行錯誤
| # | テーマ | 試したこと | 結果 | 気づき |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 連結シミュレーター | 全11パターンの仕訳切り替えを総点検 | 成功 | 数値例の出典を蔵書DBから引けば「意図的な数値変更か」まで検証できる |
| 2 | 輸出統計の置き場所 | ページ直埋め→カード化→専用ページ分離 | 成功 | データはSSOT、見せ方は分離。設計は3回変わったが土台が1つなら追従が速い |
| 3 | スキルの保存先 | ユーザーグローバルのスキルがGitに出ないと混乱 | 一旦勘違い | ~/.claude/skills/ はプロジェクトのGitと無関係。そもそもまだスキル化されていなかった |
| 4 | Kindle出版ツール探し | 「ストーリーブックみたいな名前」で調査開始 | 成功 | GitBookではなくVivliostyle CLIだった。曖昧な記憶でも調査を投げれば特定できる |
| 5 | EPUBの余白問題 | プレビューで余白が大きすぎる→CSS調整 | 成功 | プレビューと実出力の差は再レンダリング忘れが原因のことがある |
| 6 | アナレンマの説明 | 文章での説明→視点切替シミュレーションに転換 | 成功 | 「説明が分からない」は説明を磨くより視点を切り替えられる道具を作る方が早い |
| 7 | 別冊解答の構造 | 書籍の別冊構造をそのままDB化→トピック直下に統合 | 成功 | 紙の都合で分かれている構造は、デジタルでは統合してしまう方が使いやすい |
| 8 | 教材トピック選定 | 適性判定の選定表から1〜10番台が漏れる | 理由確認 | 選定基準を聞き直すと判定の漏れ・偏りが見える。盲信せず確認する |
今日の学び
- 書籍は「読む」から「原材料として回す」へ。OCR取り込み→DB化→教材化・スキル化・出版と、1冊の本が3方向のパイプラインに乗る
- 自分で作ったスキル(doc-communication)をその日のうちに別プロジェクトの計画立案へ実戦投入すると、スキルの粗が即座に見える
- 「全部スキャンして洗い出しMD→修正→見送りも記録」の朝バグスキャン運用は、複数プロジェクトに同じ文面で横展開できる
- データの置き場所を3回変えても、SSOTにしてあればチャートが勝手に追従する
明日やること
- kdp-factory で会計学習ノートのKDP変換を本格的に進める
- 会計学習ノート全26章見直しの続き(演習ページのインタラクティブ化)
- 数学教材の試作コンテンツのレビューと拡充