※ SKハイニックス は次Q EPSガイダンスを公表していない(売上・粗利率・OpEx・税率などの個別項目のみ開示する方針)ため、EPSガイドチャートは非表示。

SKハイニックス ── 直近11四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績次Q会社ガイダンス(韓国企業は四半期数値ガイダンス非開示のためn/a)(ガイド対象Q基準)0100兆200兆300兆400兆500兆2024 Q2↑ 2024 Q1発表 2024/4/252024 Q3↑ 2024 Q2発表 2024/7/252024 Q4↑ 2024 Q3発表 2024/10/242025 Q1↑ 2024 Q4発表 2025/1/232025 Q2↑ 2025 Q1発表 2025/4/242025 Q3↑ 2025 Q2発表 2025/7/242025 Q4↑ 2025 Q3発表 2025/10/292026 Q1↑ 2025 Q4発表 2026/1/282026 Q2↑ 2026 Q1発表 2026/4/232026 Q3↑ 2026 Q2発表 2026/7/29119.89兆2026 Q4↑ 2026 Q32026/10/28 発表予定

株価推移 × 売上ビート率

点の色: 大幅ビート 軽ビート 軽ミス 大幅ミス。点の大きさはビート率の絶対値。 / 末尾「直近」は2026-07-29時点の終値(決算とは独立)。

売上・EPS 推移:実績 vs アナリスト予想

SKハイニックス ── 直近8四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績予想(NTMコンセンサス)売上(Revenue)0100兆200兆300兆400兆500兆20兆19.77兆2024 Q4発表 2025/1/2317.28兆17.64兆2025 Q1発表 2025/4/2420.6兆22.23兆2025 Q2発表 2025/7/2424.51兆24.45兆2025 Q3発表 2025/10/2930.98兆32.83兆2025 Q4発表 2026/1/2851.04兆52.58兆2026 Q1発表 2026/4/2383.52兆79.32兆2026 Q2発表 2026/7/29104.76兆2026 Q32026/10/28 発表予定 ← 実績 | 予想(コンセンサス)→ 115.49兆Q4 FY26予想122.49兆Q1 FY27予想134.33兆Q2 FY27予想-10%-5%0%+5%+10%-1%+2%+8%0%+6%+3%-5%
売上 前四半期比増減率
2024 Q3+7%
2024 Q4+13%
2025 Q1-11%
2025 Q2+26%
2025 Q3+10%
2025 Q4+34%
2026 Q1+60%
2026 Q2+51%
Q4 FY26+46%
Q1 FY27+6%
Q2 FY27+10%
SKハイニックス ── 直近8四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績予想(NTMコンセンサス)EPS(ウォン/株、四半期)010万20万30万40万50万87061.2万2024 Q4発表 2025/1/2372791.1万2025 Q1発表 2025/4/24932795722025 Q2発表 2025/7/241.3万1.8万2025 Q3発表 2025/10/291.9万2.2万2025 Q4発表 2026/1/283.8万5.5万2026 Q1発表 2026/4/237.1万13.1万2026 Q2発表 2026/7/298.8万2026 Q32026/10/28 発表予定 ← 実績 | 予想(コンセンサス)→ 10万Q4 FY26予想10.6万Q1 FY27予想11.9万Q2 FY27予想-100%-50%0%+50%+100%+33%+57%+3%+39%+14%+46%+85%
EPS 前四半期比増減率
2024 Q3+33%
2024 Q4+46%
2025 Q1-1%
2025 Q2-16%
2025 Q3+86%
2025 Q4+21%
2026 Q1+158%
2026 Q2+137%
Q4 FY26-24%
Q1 FY27+6%
Q2 FY27+12%
000660SKハイニックス

SK하이닉스(KRX:000660、12月決算)。DRAM世界2位でHBM(広帯域メモリ)では事実上の世界首位、NVIDIA向けHBM3E/HBM4の主力サプライヤー。メモリ単一セグメント報告で四半期の数値ガイダンスは出さず、韓国市場の決算評価では営業利益(영업이익)も重視される。本表のEPS欄はウォン/株の四半期EPSに統一し、FintelのEPS surprise履歴を主系列、2026 Q1はStockInvestの実績/予想、2026 Q2は会社開示の純利益からの算出値で補完した。直近10四半期(2024 Q1〜2026 Q2)は2023年の大赤字(FY23 営業損失7.7兆W)からHBM需要爆発でV字回復し、2026 Q2にOP60.5兆W・営業利益率76%(1四半期でFY25通期のOPを超える)の史上最高益に達する一方、同Qで初めて売上・営業利益がコンセンサスに届かず株価が-9.6%下落した、期待先行のメモリ・スーパーサイクルを示す。

ビート/上振れ: +15%超 +5〜15% 0〜+5%ミス/下振れ: 0〜-5% -5〜-15% -15%超
項目
2024 Q1
2024/4/25
2024 Q2
2024/7/25
2024 Q3
2024/10/24
2024 Q4
2025/1/23
2025 Q1
2025/4/24
2025 Q2
2025/7/24
2025 Q3
2025/10/29
2025 Q4
2026/1/28
2026 Q1
2026/4/23
2026 Q2
2026/7/29
2026 Q3
2026/10/28
重要イベント赤字から黒字転換のサプライズ決算。HBM・NANDの採算改善でOP2.89兆W(コンセンサス1.86兆Wを56%上回る)。だが半導体高値警戒で当日は売られる売上16.42兆Wで当時の四半期最高、OP5.47兆Wは約6年ぶり高水準。コンセンサス(売上16.19兆/OP5.19兆W)を上回るも半導体ピークアウト懸念の地合いで-8.9%OP7.03兆Wで四半期最高更新、営業利益率40%。OPはコンセンサス6.65兆Wを+6%上回るが売上17.57兆Wは予想17.73兆Wに僅か届かず。首位奪還話題で+1.1%FY24通期OP23.5兆Wで過去最高。四半期OP8.08兆Wはコンセンサス8.0兆Wを小幅上回るが売上19.77兆Wは予想20.0兆Wに僅か届かず。Goldman目標29万Wも当日-2.7%売上17.64兆W(+42% YoY)、OP7.44兆W(+158% YoY)で1Q過去最高。コンセンサスをOPで13%上回る大幅ビートも、当日は材料出尽くしで-1.5%OP9.21兆Wで四半期最高更新、コンセンサス(売上20.6兆/OP9.0兆W)を上回る。純利益は7.0兆Wで市場予想7.1兆Wを小幅下回り、株価はほぼ横ばい売上24.45兆W・OP11.38兆Wで四半期初の10兆W超え、営業利益率47%。売上・OPともコンセンサス(24.51/11.38兆W)に概ね一致(부합)だが過去最高更新と2026年フル受注を好感し+7.1%急騰잠정(速報)実績でOP19.17兆W・売上32.83兆W、コンセンサス(売上30.98/OP16.46兆W)を売上+6%・OP+16%上回る大幅サプライズ。営業利益率58%。連日最高値更新売上52.58兆W(+198% YoY)・OP37.61兆W(+406% YoY)・営業利益率72%で過去最大。純利40.35兆W。売上・OPともコンセンサス(51兆/36.4兆W)を+3%上回るも市場の40兆W期待に届かず当日横ばい、その後急反発売上79.32兆W・OP60.54兆W(営業利益率76%)で四半期最高を更新も、컨센(売上83.52兆/OP63.67兆W)を売上-5.0%・OP-4.9%下回る初の明確なミス。純利93.82兆Wはキオクシア関連の一時投資利益で컨센51.32兆Wを+83%上回る。HBM4量産開始・2026年capex40兆W台後半でも発表当日-9.6%(前日も-14.7%)例年10月下旬にBMO発表(日程未定)。2026/7/30時点のアナリスト予想は当期売上 104.76兆W / 非GAAP EPS 87,885ウォン(Koyfin 集約コンセンサス)。会社は3Qのビット成長をDRAM約+10% QoQ・NAND低一桁%、H2のブレンドASP改善とHBM4ランプを示唆。
売上実績/予測12.43兆W16.42兆W17.57兆W19.77兆W17.64兆W22.23兆W24.45兆W32.83兆W52.58兆W79.32兆Wn/a
アナリスト予想12.16兆W16.19兆W17.73兆W20.00兆W17.28兆W20.60兆W24.51兆W30.98兆W51.04兆W83.52兆W104.76兆W
ビート率+2.2%+1.4%-0.9%-1.2%+2.1%+7.9%-0.2%+6.0%+3.0%-5.0%n/a
YoY成長率+144.0%n/an/an/a+41.9%+35.4%+39.2%+66.0%+198.0%+256.8%n/a
EPS実績/予測2,788ウォン5,938ウォン7,924ウォン11,571ウォン11,411ウォン9,572ウォン17,850ウォン21,522ウォン55,493ウォン131,478ウォンn/a
アナリスト予想1,710ウォン5,313ウォン7,110ウォン8,706ウォン7,279ウォン9,327ウォン12,807ウォン18,837ウォン38,085ウォン71,064ウォン87,885ウォン
ビート率+63.1%+11.8%+11.5%+32.9%+56.8%+2.6%+39.4%+14.3%+45.7%+85.0%n/a
会社ガイド n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
アナリスト予想n/an/an/an/an/an/an/an/an/an/a119.89兆W
上振れ率n/an/an/an/an/an/an/an/an/an/an/a
会社ガイド n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
アナリスト予想n/an/an/an/an/an/an/an/an/an/a101,550ウォン
上振れ率n/an/an/an/an/an/an/an/an/an/an/a
発表日終値179,800W208,500W196,000W225,500W181,000W269,000W521,000W800,000W1,223,000W1,550,000Wn/a
翌日終値170,600W190,000W198,200W219,500W178,300W269,500W558,000W841,000W1,225,000W1,401,000Wn/a
騰落率-5.1%-8.9%+1.1%-2.7%-1.5%+0.2%+7.1%+5.1%+0.2%-9.6%n/a

注: 2026 Q2(2026/7/29 BMO 発表)は x-search で集約した X 投稿5件の中央値を採用した。売上コンセンサス83.52兆W(835,194억)・営業利益コンセンサス63.67兆W(636,668억)・純利益コンセンサス51.32兆W(513,232억)はいずれも発表前に市場が引用していた point-in-time の値で、発表後の改定値ではない。実績売上79.32兆Wは X 投稿の793,187억と Koyfin actual sales 79,318,700百万W(2026/7/30 取得)で一致を確認した。株価3値は Koyfin OHLCV(7/28 155.0万W→7/29 140.1万W)と韓国系ポストの騰落率で2ソース照合し、騰落率-9.6%=(1,401,000÷1,550,000−1)×100 を自己計算で検証した。

注: 2026 Q2 のEPS実績131,478ウォンは Koyfin の actual EPS(2026/7/30 取得、2Q 2026)。会社開示の純利益93.82兆Wを発行株数約7.271億株(2026 Q1の純利40.35兆W÷EPS55,493ウォンから逆算)で割った概算値 約129,000ウォンと2%以内で一致することを確認した。この純利益はキオクシア関連を含む一時的な投資利益で営業利益を大きく上回っており、コンセンサス71,064ウォンに対する+85.0%はコア収益のビートではない点に注意(同Qの売上・営業利益はいずれも未達)。なおコンセンサス71,064ウォン(Koyfin 2026/6/22)は、x-search で得た純利益コンセンサス51.32兆W÷7.271億株=70,582ウォンと整合する。

注: 2026 Q3(例年10月下旬発表・日程未定)はアナリスト予想のみ先行入力。当期 売上104.76兆W / EPS87,885ウォン は 2026/7/30 時点の Koyfin 集約コンセンサス。実績・反応は発表後に更新する。

注: 『次Q会社ガイダンス』欄は会社が四半期の数値ガイダンスを出さないため、実績行では guidance を null にし(company が常に n/a になるため)、先行入力の予測行にのみアナリストの次Qコンセンサスを載せている。2026 Q3 行の次Qガイド欄は 2026/7/30 時点の 2026 Q4 コンセンサス 売上119.89兆W / EPS101,550ウォン。なお 2026 Q3 のコンセンサスは Q2 発表を挟んで売上100.71兆W(2026/6/22)→104.76兆W(2026/7/30)へ上方改定され、EPSは88,260→87,885ウォンでほぼ横ばいだった。

注: 金額・株価の単位は韓国ウォン(W=₩=KRW)。売上・営業利益は兆W(兆ウォン)、EPSと株価はW(ウォン)。SK하이닉스は無額面・株式分割未実施で名目株価が高い(2024年4月17.06万W→2026年6月232.6万W、約13.6倍)。

注: 「EPS実績/予想」欄はウォン/株の四半期EPS。2024 Q1〜2025 Q4はFintelのNon-GAAP EPS surprise履歴、2026 Q1はStockInvestのEPS実績/予想を採用した。

注: 営業利益コンセンサス(컨센서스/에프앤가이드)はイベント文に残している。韓国市場では営業利益の速報値も株価反応の主な評価軸になるため、EPSビートと営業利益ビートを併読する。

注: SK하이닉스は寄り前(午前)に実績を開示するため決算反応は『発表当日終値』に出る(米国勢の引け後発表とは1日ずれる)。本表の『発表日終値』列は発表前営業日の終値、『翌日終値』列は発表当日の終値で、騰落率=発表当日リアクション(発表当日終値÷発表前営業日終値−1)。2025 Q1(-1.5%)・2025 Q3(+7.1%)が韓国の決算速報ポストの数値と一致することで検証した。

注: 2025 Q4は1/28に잠정(速報)実績、1/29に컨퍼런스콜(確定)。株価反応は速報が出た1/28(前日比+5.1%)で測った。

注: 純利益が一部四半期で営業利益を上回る(2025 Q3 純利12.6兆W>OP11.38兆W、2026 Q1 純利40.35兆W>OP37.61兆W)。持分法・為替・税効果等によるため、EPSの伸び率は営業利益の伸び率と一致しない。

ハイライト決算: 2026 Q2

直近10四半期で最も象徴的なのは2026 Q2(2026/7/29 寄り前発表)。売上79.32兆W(前年同期比+257%)、営業利益60.54兆W(+557%)、営業利益率76%——1四半期でFY25通期の営業利益47.2兆Wを超える史上最高益である。それでも株価は発表当日に155.0万W→140.1万W(-9.6%)と急落した。動いたのは絶対値ではなく期待との差で、市場は発表前に売上83.52兆W・営業利益63.67兆Wを見ており、実績は売上-5.0%・OP-4.9%とスーパーサイクル入り後で初めて明確に届かなかった。高付加価値品の出荷が一部H2にずれてブレンドASPが伸びきらず、2026年capexを40兆W台後半へ引き上げる姿勢も嫌気された。純利益93.82兆W(컨센51.32兆Wの+83%)はキオクシア関連の一時投資利益が主因で、コア収益のビートではない——『ヘッドラインは過去最高、中身は期待未達』で売られた四半期である。発表前日(7/28)にもメモリ需給懸念で-14.7%下げており、2営業日で約23%を失った。 直前の2026 Q1(2026/4/23発表)が予兆だった。売上52.58兆W(+198%)、営業利益37.61兆W(+406%)、営業利益率72%——同期のNVIDIA(約67.7%)やTSMCを上回る収益性で当時の四半期最高を記録し、EPSも55,493ウォンでコンセンサス38,085ウォンを45.7%上回った。にもかかわらず発表当日の株価はほぼ横ばい(前営業日122.3万W→当日122.5万W、+0.2%)。市場のささやき期待(whisper)が営業利益40兆Wまで上がっており、歴史的決算でも『期待には届かない』と受け取られた。期待だけが先に伸びた状態が1四半期続き、次のQ2で期待が明確に外れて急落した——という順番になっている。 この『絶対値のビートではなく期待との差で株価が動く』構図は本表全体を貫く。2024 Q1(黒字転換サプライズでEPSを63%上回りながら-5.1%)、2024 Q2(EPS+12%ビートでも半導体ピークアウト懸念で-8.9%)、2025 Q1(EPS+57%ビートでも材料出尽くしで-1.5%)と好決算でも売られる四半期が続いた一方、2025 Q3(OPはコンセンサス並みだがEPSは+39%ビート、四半期初の10兆W超え+2026年フル受注を好感し+7.1%)のように『サプライズの中身と需給』が噛み合ったときだけ素直に買われた。 背景はメモリ・スーパーサイクル。2023年の大赤字(FY23 営業損失7.7兆W)からHBM3E/HBM4とDRAM/NANDのASP急騰でV字回復し、FY24 OP23.5兆W→FY25 OP47.2兆Wへ急拡大。株価は2024年4月の17.06万Wから2026年6月19日の276.4万Wへ約16倍になったが、そこから2026年7月29日の140.1万Wまで約49%下落した。決算の絶対値は毎期過去最高を更新し続けたが、株価が動くのは常に『コンセンサスとwhisperにどれだけ差をつけたか』だった——決算ビートのリアクションを読む教材になる四半期群である。

出典