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Claude Code開発チームが公開した5つの実践テクニック
Anthropicが公式ドキュメントでClaude Code開発チームの「実際の使い方」を公開した。開発者の一人は「6ヶ月以上SQLを1行も書いていない」、別の開発者は「先月一度もIDEを開いていない」と語っている。コードを「書く」仕事から、AIのワークフローを「設計」する仕事へ変わりつつある。
ここでは公開された5つのテクニックを整理し、自分のプロジェクトへの導入方針をまとめる。
1. Parallel Workflows(並列ワークフロー)
開発チームが「一番の生産性向上」と断言したテクニック。
やり方:
- git worktreeを3〜5個作成し、それぞれでClaude Codeを起動する
- シェルエイリアス(
za,zb,zc)を設定して、ワンキーで各worktree間を切り替える - 1つが処理中でも別のworktreeで次のタスクを進められるため、待ち時間がゼロになる
- 「分析専用」のworktreeを用意して、ログ確認やBigQueryだけを実行する使い方もある
導入TODO:
- git worktreeのセットアップ
- シェルエイリアスの設定
- 分析専用worktreeの検討
2. Adversarial Reviews(AI同士のレビュー)
Claudeを「部下」ではなく「厳しいレビュアー」として使う。
やり方:
- 1つ目のClaudeに計画を書かせる
- 2つ目のClaudeに「シニアエンジニアとしてレビュー」させる
- 「この変更について厳しく質問して。テストに合格するまでPRを出すな」と指示する
中途半端な修正の後はこう言う:
「今わかっている全てを踏まえて、これを捨てて、エレガントな解決策を実装して」
3. Agentic Architecture(サブエージェント活用)
AIにAIを管理させるアーキテクチャ。
やり方:
- リクエストの末尾に「use subagents」と追加すると、Claudeが問題により多くの計算リソースを投入する
- 個別タスクをサブエージェントにオフロードすると、メインエージェントの文脈を汚さない
- フックでOpus 4.5に権限リクエストをルーティングし、安全なものだけ自動承認する
4. CLAUDE.mdで「学習するAI」を作る
開発チームは毎回同じミスを指摘する代わりに、こう言う:
「このミスを二度としないように、CLAUDE.mdを更新して」
ポイント:
- Claudeは自分自身のルールを書くのがうまい
- 時間をかけてCLAUDE.mdを編集し続ける
- Claudeのミス率が測定可能なレベルで下がるまで繰り返す
- タスク/プロジェクトごとに「notesディレクトリ」を作り、PRごとに更新させる
5. カスタムスキルをgitにコミット
開発チームのルール: 「1日に2回以上やることは、スキルかコマンドにしろ」
実際に使われているスキル例:
/techdebt→ セッション終了時に重複コードを検出・削除/sync→ 7日分のSlack・GDrive・Asana・GitHubを一括取得- カスタムエージェント → dbtモデル作成・コードレビュー・devテスト
一度作ったら全プロジェクトで再利用できる。自分だけの「AI武器庫」を構築する発想。
その他の実践テクニック
Plan Mode(計画モード)
- いきなりコードを書かせず、まず設計図を完璧にする
- うまくいかないときは計画モードに戻る
- 8割の時間を計画に、2割を実装に
ターミナル環境
- 開発チームの推し: Ghostty
- 音声入力を活用する。「タイピングの3倍速で話せる。プロンプトが詳細になる」
- macOS: fnキーを2回押し
学習モード
/configで「Learning」出力スタイルを有効化すると、変更の「理由」まで説明してくれる- 「このコードを説明するHTMLプレゼンテーションを作って」と指示すると、良いスライドができる
自分のプロジェクトへの導入方針
今回の記事を読んで、以下の2点を優先的に導入する。
- git worktreeによる並列ワークフロー: シェルエイリアスを設定し、3つのworktreeで同時に作業できる環境を構築する
- TDDスキルの導入テスト: 東大発のTDDスキルを試して、開発ワークフローに組み込めるか検証する
コードを「書く」時間を減らし、AIのワークフローを「設計」する時間を増やす方向に舵を切る。ただし、AI分野に全振りするよりも、AIから遠い領域にAIを適用するほうが競合が少ないという視点も重要だと感じた。