設問200問の出自を確かめてから記事化に入った日。指標の列名を直し、執筆と事実確認の順序を入れ替えた記録
200という数を、自分で説明できなかった
朝いちばんに開いたのは、会計の参考書から作った設問の一覧だった。 重要度が付いていて、絞り込みも効く。 ところが眺めているうちに、この200問がどこから出てきたのかを自分で説明できないことに気づいた。 抽出していない本がまだ残っているのではないか、という引っかかりが消えない。
学習ゲートより先に、質問へ答えさせた
コミットのところで学習ゲートが止まった。 今日はそれをスキップさせて、先に質問へ答えさせた。 386問以外に、まだ設問を抽出していない本があったはずだ、と伝えた。
調べさせると、話が二つに分かれていた。 作業のスコープとして決めた62冊と、計画書に名前が載っていた本の全体は別物で、決裁で対象外にした本が94冊ある。 スコープの中は全部終わっていた。
数の流れも出させた。 フェーズ3で2,500問規模を抽出し、386問へ束ね、そこから200問に絞ってある。 未割り当ては0だった。
ここで納得した。 未割り当てが0なら、束ねる途中で行き先を失った設問はない。 同じ疑問をいつかまた自分が持つはずなので、この数の流れはレビュー用HTMLの冒頭に常設させた。
「系統」という列が読めない
一覧には「系統」という列があって、数字が振ってある。 カテゴリの名前だと思って読むと、意味が通らない。 何の分け方なのかを聞いた。
答えは、その疑問を扱っていた本が62冊のうち何冊あったか、という数だった。 同じ著者のシリーズと版違いを1と数える処理が入っていて、それが3組ある。 だから「系統」と呼んでいたらしい。
用途を考えると、この列は重要度の代理指標として読むことになる。 それなら名前は素直に出典書籍数でいい、と伝えた。 呼び名のニュアンスがもう一度返ってきたが、指標として読ませる列に含みのある名前を付けておく理由はない。 差し替えさせて、ヘッダにマウスを乗せたときの説明と、表の下の一文も付けさせた。
重要度Sの上位5問を試しに記事にさせる
そのフィルタで、重要度Sかつ出典書籍数の多い順に5問を取った。 これを記事にしてみてほしい、と頼んだ。 記事化のフェーズに入ることになる。
執筆の方針は計画書に書かせ、Codexでレビューをかけた。 判断が必要な3件は、ターミナルの選択肢ではなくブラウザの3択フォームで答えた。 方針の図では工程名と右端の結果テキストが重なっていたので、カードを2行に直させた。
執筆と事実確認、どちらが先か
その計画書に、会計の正確さは2段で担保する、と書いてあった。 執筆時は書籍本文を読まず、執筆後に該当箇所だけ内部資料で事実確認して記録に残す、という順序だった。 これは逆だ、と伝えた。
理由は正確さの担保よりも、文章のほうにある。 生成AIっぽい言い回しが残るのが嫌だった。 先に該当箇所を全部読み込ませて、人が書いた本のトーンや言葉の使い方をコンテキストに入れたうえで書かせたい。 順序を反転させて、計画書を全面的に書き直させた。
1本目の作り直しと、その代金
1本目は、損益計算書に利益が5つ並ぶのはなぜか、という問いにした。 出来上がりを見て、試作をそのまま流用したのではないかと疑った。 タイムスタンプを確認させると、出典の書き出しが12:04、記事の作成が12:08。 4分だった。 図も試作と同じ大きさのまま残っていた。 決めたフローどおりに作り直させた。
今度は素直に高くついた。 読ませた出典は9,993行、本文で約13.5万字あった。 5回に分けて読ませて、1セッションで508kトークン、コンテキストの51%を使った。 内訳を出させると、最大の消費はやはり全部読ませる工程だった。
ここは削れる。 出典の切り出しをトリムさせ、読む冊数も減らした。 選定は書籍のレビュー評価と件数で決めるようにした。 1セッションあたりの固定費が高いので、1回で書く本数を増やす方向にした。 読ませる本文は24,553字まで落ちた。 元の18%になる。 転載の検査に使うほうは全34冊分を残してある。
見直した方針は、あらためてCodexにかけた。 結果が112KBあったので、最終回答の部分だけを取り出して読ませた。
読む工程はサブエージェントへ移譲すれば外に出せる。 ただ、今回はモデルをFable 5に替えて書かせてみたかったので、そこは決めずに置いた。
記事のトーンと、図の再掲
出来上がった記事は、中身より先にトーンのほうを見た。 タイトルがあって、薄いグレーの背景に結論が置いてある。 この形は残す。 「数字で確かめる」の節では、上のほうで出した図をもう一度出させた。 同じ図は何度出してもよい、というのを型のルールとして計画書にも書かせた。
夕方に4本
残りの4本は、1セッションで続けて書かせた。 利益が出ているのに現金が増えない話、自己資本比率、減価償却がテーマに入っている。 最初の1本で約180kを使ったので、あとは残量を見ながらの進行になる。
手が入ったのは、ほとんどが図だった。 サブタイトルが右へはみ出す。 平均を示す縦線が帯のラベルを横切る。 帯のラベルが帯の幅を超える。 どれも描画を見れば分かるので、その場で直させた。
中身のほうは、本文だけを渡した別のエージェントのレビューで数値例の計算ミスが出た。 不況時を想定した例で、片方の会社が赤字になる数字が入っていた。 別の例は出典に載っている実在企業の数値と近すぎたので、離させた。 機械の転載チェックは25字以上の一致が0件だった。 これでパイロットが5本そろった。
学びメモ
- 指標の列名は、その指標を何に使うかで決める。含みのある名前は、読む側に一段の翻訳をさせる
- 抽出から絞り込みまでの数の流れは、一覧の冒頭に常設しておく。同じ質問を自分がまたするため
- 先に読ませてから書かせる方式は、読む工程がそのままトークンの支出になる。切り出しの粒度で額が変わる
- 新規ファイルはheredocではなくWriteで作らせる。長文とドル記号でパースが落ちる
次にやること
- パイロット5本を通しでレビューする(トーン、図、関連する疑問へのリンク)
- 読む工程をサブエージェントへ移譲するかを決める
- 1セッションで何本書けるかを実測し、残りの見込みを引き直す