ASE Technology(日月光投控)は台湾に本社を置く世界最大の OSAT(半導体後工程の受託製造)企業。高度なパッケージング技術とテストソリューションを強みとし、AI 半導体需要を支えるサプライチェーンの中核として後工程業界を牽引する。公式サイト: ASE Global

OSAT 4社の役割分担

  • ASE(当ページ): パッケージング+テストのフルライン世界最大手。先端パッケージング(FOPLP / FOWLP)で TSMC CoWoS の供給制約を補完
  • Powertech(力成科技): DRAM / NAND などメモリ後工程に特化した OSAT
  • KYEC(京元電子): テスト工程専業。NVIDIA GPU 等 AI 半導体のバーンインテストが主戦場
  • Ardentec(欣銓科技): テスト工程専業。車載 MCU・セキュリティ IC・RF など大手 IDM からの高信頼性テスト受託が主力

月次売上(月營収)単位: 億NT$(折れ線は前年同月比 %)

月次売上と前年同月比(YoY)の推移

月次売上(月營収)(億NT$) ── 直近29ヶ月 月次売上(億NT$)前年同月比(YoY %)2025年2026年0160320480640800474398457458475469516529556564529529494450538522490495515565606602588589600521616623630前年同月比(YoY, %)-50%-25%0%+25%+50%+5%-1%0%+6%+3%0%+7%+1%+4%+1%-3%+6%+4%+13%+18%+14%+3%+6%0%+7%+9%+7%+11%+11%+21%+16%+15%+19%+29%'24/1'24/2'24/3'24/4'24/5'24/6'24/7'24/8'24/9'24/10'24/11'24/12'25/1'25/2'25/3'25/4'25/5'25/6'25/7'25/8'25/9'25/10'25/11'25/12'26/1'26/2'26/3'26/4'26/5
  • 出所: FinMind(TaiwanStockMonthRevenue)。元データは NTD 実額を 1e8 で除し「億NT$」へ正規化。
  • 前年同月比は (当月 − 前年同月) / 前年同月 × 100。世界最大手の半導体パッケージング・テスト(OSAT)。HBM の後工程・先端パッケージング(CoWoS 補完・FOPLP)需要を映す代理指標として読む。

四半期売上高 + EPS単位: 億NT$(公式四半期決算ベース)

四半期ベースの売上高推移

四半期売上高 + EPS(億NT$) ── 公式四半期決算ベース 暦年四半期: 1Q=1-3月 / 2Q=4-6月 / 3Q=7-9月 / 4Q=10-12月 四半期売上(億NT$)前年同期比(YoY %)2024年2025年2026年05001,0001,5002,0002,5001,3091,3631,5421,6061,3281,4021,6011,6231,4821,5081,6861,7791,737前年同期比(YoY, %)-25%-12%0%+13%+25%+2%+3%+4%+1%+12%+8%+5%+10%+17%1Q232023/1-3 発表 2023/5/142Q232023/4-6 発表 2023/8/143Q232023/7-9 発表 2023/11/144Q232023/10-12 発表 2024/3/131Q242024/1-3 発表 2024/5/142Q242024/4-6 発表 2024/8/143Q242024/7-9 発表 2024/11/144Q242024/10-12 発表 2025/3/131Q252025/1-3 発表 2025/5/142Q252025/4-6 発表 2025/8/143Q252025/7-9 発表 2025/11/144Q252025/10-12 発表 2026/3/131Q262026/1-3 発表 2026/5/14

一株当たり利益(EPS)の四半期推移

一株当たり利益(EPS)(NT$/株) ── 公式四半期決算ベース 0 を中央に正負を表示。赤字四半期は ▲ 付きで下方向、最新四半期はマゼンタで強調 ▲10.00▲5.000.005.0010.001.361Q232023/1-31.802Q232023/4-62.043Q232023/7-92.194Q232023/10-121.321Q242024/1-31.802Q242024/4-62.243Q242024/7-92.174Q242024/10-121.751Q252025/1-31.742Q252025/4-62.503Q252025/7-93.384Q252025/10-123.241Q262026/1-3NT$/株

四半期売上 × EPS(億NT$ / NT$)

四半期1Q232Q233Q234Q231Q242Q243Q244Q241Q252Q253Q254Q251Q26
売上(億NT$)1308.91362.81541.71605.81328.01402.41601.01622.61481.51507.51685.71779.21736.6
EPS(NT$)1.361.802.042.191.321.802.242.171.751.742.503.383.24
決算開示(目安)2023/05/142023/08/142023/11/142024/03/132024/05/142024/08/142024/11/142025/03/132025/05/142025/08/142025/11/142026/03/132026/05/14
  • 出所: FinMind(TaiwanStockFinancialStatements)。Revenue は NT$ 実額を 1e8 で除し「億NT$」へ正規化。EPS は公式四半期連結損益(NT$/株)。
  • 決算開示日は台湾上場企業の法定期限を概算で当てたもの(1Q≈5/14、2Q≈8/14、3Q≈11/14、4Q≈翌3/13)。実発表日と数日ズレることがある。
  • 世界最大手 OSAT(半導体パッケージング・テスト)。 直近Q(1Q26)売上 1736.62億NT$(YoY +17.2%)、EPS 3.24NT$。

ATM / EMS セグメント別 四半期業績単位: 億NT$(比率は %・セグメント間消去前)

ASE の連結は ATM(パッケージング・テスト)EMS(電子機器組立) の2セグメント構成。 AI 半導体需要と直結するのは ATM 側で、1Q26 の ATM 売上 1,124.34 億NT$ は従来ピーク(3Q22 の 988.31 億)を 4Q25 に続けて更新した過去最高。粗利率も ATM(26% 前後)が EMS(9% 前後)を大きく上回り、 ATM の構成比上昇がそのまま連結粗利率の改善(15.7% → 20.1%)として現れている。

セグメント別 売上の推移(ATM + EMS 積み上げ)

05001000150020001Q242Q243Q244Q241Q252Q253Q254Q251Q26739594133377862914078587541612884749163386762314909265881513100369016931097690178711246191743億NT$ATM(パッケージング・テスト)EMS(電子機器組立)

ASE 決算プレゼンの「Consolidated Operations」スライドとは数字が微妙に異なる(例: 1Q26 ATM は本表 1,124 億 vs スライド 1,116 億)。 スライドは連結損益計算書ベース(ATM⇔EMS 間のセグメント間取引を消去した後)、本表はプレスリリースのセグメント別 P&L(消去前)のため。 差は四半期あたり 5〜11 億NT$(0.5〜1.5%)で、積み上げ合計は連結売上をやや上回る(1Q26 は合計 1,743 億 vs 連結 1,737 億)。 EMS は「Q3〜Q4(下期)ピーク → Q1 に大きく落ちる」季節性(4Q→1Q: −17%〜−10%)。1Q26 は EMS が QoQ −10.3% と落ちる中、 ATM が QoQ +2.5% / YoY +29.7% と伸び、連結は YoY では +17.2% 増(QoQ では −2.4% と EMS の落ち込みをカバーしきれず微減)。

粗利率の推移(ATM / 連結 / EMS)

01020301Q242Q243Q244Q241Q252Q253Q254Q251Q2621.0%22.1%23.1%23.3%22.6%21.9%22.6%26.3%26.0%15.7%16.4%16.5%16.4%16.8%17.0%17.1%19.5%20.1%9.2%9.6%9.0%8.3%8.9%9.4%9.2%9.0%9.5%%
ATM 粗利率連結粗利率EMS 粗利率

ATM 粗利率は 4Q25 に 26.3% へジャンプ(3Q25 は 22.6%)。AI 向け先端パッケージング・テストの単価とミックス改善が効いている。 EMS は 9% 前後で安定しており、連結粗利率の変動はほぼ ATM 側の要因。

セグメント別 四半期業績(億NT$)

四半期1Q242Q243Q244Q241Q252Q253Q254Q251Q26
ATM 売上739778858884867926100310971124
└ ATM 粗利率21.0%22.1%23.1%23.3%22.6%21.9%22.6%26.3%26.0%
EMS 売上594629754749623588690690619
└ EMS 粗利率9.2%9.6%9.0%8.3%8.9%9.4%9.2%9.0%9.5%
連結売上132814021601162314821508168617791737
連結粗利率15.7%16.4%16.5%16.4%16.8%17.0%17.1%19.5%20.1%
  • 出典: ASE 公式四半期決算リリース(PR Newswire 配信)。ATM / EMS 売上はセグメント間取引の消去前のため、2セグメント合計は連結売上をやや上回る。
  • ASE 決算プレゼンの「Consolidated Operations」スライドとは数字が微妙に異なる(例: 1Q26 ATM は本表 112,434M vs スライド 111,623M)。スライドは連結損益計算書ベース(ATM⇔EMS 間の内部取引を消去した後+Others セグメント約 7 億を含む)、本表はセグメント別 P&L(消去前)。決算説明会で CFO が「ATM P&L にはホールディング段階で消去される ATM・EMS 間取引の売上が含まれる」と明言している。ATM 粗利率 26.0% 等のセグメント粗利率も消去前売上が分母。
  • 1Q24 の粗利率3種のみ、1Q25 リリース添付の財務諸表から算出した値(売上総利益 ÷ 売上高)。それ以外はリリース本文記載値。
  • ATM の四半期売上の過去ピークは 3Q22 の 988.31 億NT$。4Q25(1,097.07 億)が約3年ぶりに更新し、1Q26(1,124.34 億)がさらに更新して過去最高。
  • EMS の季節性は「Q3〜Q4(下期)がピーク → Q1 に大きく落ちる」(4Q24→1Q25 は −16.8%、4Q25→1Q26 は −10.3%)。Q1→Q2 は 2024 年 +6.0% / 2025 年 −5.7% と年によりまちまちで、「例年 Q1→Q2 に弱含む」とまでは言えない。
  • 2026 年の月次(連結 / ATM、億NT$): 1月 599.89 / 376.39、2月 520.97 / 349.72、3月 615.77 / 398.23、4月 622.47 / 405.02、5月 630.33 / 421.62。ATM 単体の月次は 4月・5月と連続で過去最高水準。連結月次は 5月が史上4番目(5月として過去最高)で、史上トップ3は 2022 年後半の月。