ASE Technology(日月光投控)
台湾3711.TW最終更新 2026-05
世界最大のOSAT(半導体後工程の受託製造)。HBM後工程・先端パッケージング(FOPLP / FOWLP)の需要を映す指標として、TSMC CoWoS 供給制約の補完として読む。
主な製品・技術
画像出所: 当サイト作成のSVG図解(ASE公式仕様を参考)
ASE Technology(日月光投控)は台湾に本社を置く世界最大の OSAT(半導体後工程の受託製造)企業。高度なパッケージング技術とテストソリューションを強みとし、AI 半導体需要を支えるサプライチェーンの中核として後工程業界を牽引する。公式サイト: ASE Global
OSAT 4社の役割分担
- ASE(当ページ): パッケージング+テストのフルライン世界最大手。先端パッケージング(FOPLP / FOWLP)で TSMC CoWoS の供給制約を補完
- Powertech(力成科技): DRAM / NAND などメモリ後工程に特化した OSAT
- KYEC(京元電子): テスト工程専業。NVIDIA GPU 等 AI 半導体のバーンインテストが主戦場
- Ardentec(欣銓科技): テスト工程専業。車載 MCU・セキュリティ IC・RF など大手 IDM からの高信頼性テスト受託が主力
月次売上(月營収)単位: 億NT$(折れ線は前年同月比 %)
月次売上と前年同月比(YoY)の推移
- 出所: FinMind(TaiwanStockMonthRevenue)。元データは NTD 実額を 1e8 で除し「億NT$」へ正規化。
- 前年同月比は (当月 − 前年同月) / 前年同月 × 100。世界最大手の半導体パッケージング・テスト(OSAT)。HBM の後工程・先端パッケージング(CoWoS 補完・FOPLP)需要を映す代理指標として読む。
四半期売上高 + EPS単位: 億NT$(公式四半期決算ベース)
四半期ベースの売上高推移
一株当たり利益(EPS)の四半期推移
四半期売上 × EPS(億NT$ / NT$)
| 四半期 | 1Q23 | 2Q23 | 3Q23 | 4Q23 | 1Q24 | 2Q24 | 3Q24 | 4Q24 | 1Q25 | 2Q25 | 3Q25 | 4Q25 | 1Q26 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上(億NT$) | 1308.9 | 1362.8 | 1541.7 | 1605.8 | 1328.0 | 1402.4 | 1601.0 | 1622.6 | 1481.5 | 1507.5 | 1685.7 | 1779.2 | 1736.6 |
| EPS(NT$) | 1.36 | 1.80 | 2.04 | 2.19 | 1.32 | 1.80 | 2.24 | 2.17 | 1.75 | 1.74 | 2.50 | 3.38 | 3.24 |
| 決算開示(目安) | 2023/05/14 | 2023/08/14 | 2023/11/14 | 2024/03/13 | 2024/05/14 | 2024/08/14 | 2024/11/14 | 2025/03/13 | 2025/05/14 | 2025/08/14 | 2025/11/14 | 2026/03/13 | 2026/05/14 |
- 出所: FinMind(TaiwanStockFinancialStatements)。Revenue は NT$ 実額を 1e8 で除し「億NT$」へ正規化。EPS は公式四半期連結損益(NT$/株)。
- 決算開示日は台湾上場企業の法定期限を概算で当てたもの(1Q≈5/14、2Q≈8/14、3Q≈11/14、4Q≈翌3/13)。実発表日と数日ズレることがある。
- 世界最大手 OSAT(半導体パッケージング・テスト)。 直近Q(1Q26)売上 1736.62億NT$(YoY +17.2%)、EPS 3.24NT$。
ATM / EMS セグメント別 四半期業績単位: 億NT$(比率は %・セグメント間消去前)
ASE の連結は ATM(パッケージング・テスト) と EMS(電子機器組立) の2セグメント構成。 AI 半導体需要と直結するのは ATM 側で、1Q26 の ATM 売上 1,124.34 億NT$ は従来ピーク(3Q22 の 988.31 億)を 4Q25 に続けて更新した過去最高。粗利率も ATM(26% 前後)が EMS(9% 前後)を大きく上回り、 ATM の構成比上昇がそのまま連結粗利率の改善(15.7% → 20.1%)として現れている。
セグメント別 売上の推移(ATM + EMS 積み上げ)
ASE 決算プレゼンの「Consolidated Operations」スライドとは数字が微妙に異なる(例: 1Q26 ATM は本表 1,124 億 vs スライド 1,116 億)。 スライドは連結損益計算書ベース(ATM⇔EMS 間のセグメント間取引を消去した後)、本表はプレスリリースのセグメント別 P&L(消去前)のため。 差は四半期あたり 5〜11 億NT$(0.5〜1.5%)で、積み上げ合計は連結売上をやや上回る(1Q26 は合計 1,743 億 vs 連結 1,737 億)。 EMS は「Q3〜Q4(下期)ピーク → Q1 に大きく落ちる」季節性(4Q→1Q: −17%〜−10%)。1Q26 は EMS が QoQ −10.3% と落ちる中、 ATM が QoQ +2.5% / YoY +29.7% と伸び、連結は YoY では +17.2% 増(QoQ では −2.4% と EMS の落ち込みをカバーしきれず微減)。
粗利率の推移(ATM / 連結 / EMS)
ATM 粗利率は 4Q25 に 26.3% へジャンプ(3Q25 は 22.6%)。AI 向け先端パッケージング・テストの単価とミックス改善が効いている。 EMS は 9% 前後で安定しており、連結粗利率の変動はほぼ ATM 側の要因。
セグメント別 四半期業績(億NT$)
| 四半期 | 1Q24 | 2Q24 | 3Q24 | 4Q24 | 1Q25 | 2Q25 | 3Q25 | 4Q25 | 1Q26 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ATM 売上 | 739 | 778 | 858 | 884 | 867 | 926 | 1003 | 1097 | 1124 |
| └ ATM 粗利率 | 21.0% | 22.1% | 23.1% | 23.3% | 22.6% | 21.9% | 22.6% | 26.3% | 26.0% |
| EMS 売上 | 594 | 629 | 754 | 749 | 623 | 588 | 690 | 690 | 619 |
| └ EMS 粗利率 | 9.2% | 9.6% | 9.0% | 8.3% | 8.9% | 9.4% | 9.2% | 9.0% | 9.5% |
| 連結売上 | 1328 | 1402 | 1601 | 1623 | 1482 | 1508 | 1686 | 1779 | 1737 |
| 連結粗利率 | 15.7% | 16.4% | 16.5% | 16.4% | 16.8% | 17.0% | 17.1% | 19.5% | 20.1% |
- 出典: ASE 公式四半期決算リリース(PR Newswire 配信)。ATM / EMS 売上はセグメント間取引の消去前のため、2セグメント合計は連結売上をやや上回る。
- ASE 決算プレゼンの「Consolidated Operations」スライドとは数字が微妙に異なる(例: 1Q26 ATM は本表 112,434M vs スライド 111,623M)。スライドは連結損益計算書ベース(ATM⇔EMS 間の内部取引を消去した後+Others セグメント約 7 億を含む)、本表はセグメント別 P&L(消去前)。決算説明会で CFO が「ATM P&L にはホールディング段階で消去される ATM・EMS 間取引の売上が含まれる」と明言している。ATM 粗利率 26.0% 等のセグメント粗利率も消去前売上が分母。
- 1Q24 の粗利率3種のみ、1Q25 リリース添付の財務諸表から算出した値(売上総利益 ÷ 売上高)。それ以外はリリース本文記載値。
- ATM の四半期売上の過去ピークは 3Q22 の 988.31 億NT$。4Q25(1,097.07 億)が約3年ぶりに更新し、1Q26(1,124.34 億)がさらに更新して過去最高。
- EMS の季節性は「Q3〜Q4(下期)がピーク → Q1 に大きく落ちる」(4Q24→1Q25 は −16.8%、4Q25→1Q26 は −10.3%)。Q1→Q2 は 2024 年 +6.0% / 2025 年 −5.7% と年によりまちまちで、「例年 Q1→Q2 に弱含む」とまでは言えない。
- 2026 年の月次(連結 / ATM、億NT$): 1月 599.89 / 376.39、2月 520.97 / 349.72、3月 615.77 / 398.23、4月 622.47 / 405.02、5月 630.33 / 421.62。ATM 単体の月次は 4月・5月と連続で過去最高水準。連結月次は 5月が史上4番目(5月として過去最高)で、史上トップ3は 2022 年後半の月。