最新月(2026-05)$37.16B月次として歴代最高を更新
YoY(2026-05)+169.4%HBM・サーバDRAM価格高騰で異常な伸び
2026年累計(1〜5月)$147.60BQ1だけで$78.54B(+138%)と四半期最高
直近の前年割れ2025-02(-3.0%)メモリ価格急落で一時マイナス、以後連続プラス

半導体月次輸出と前年同月比単位: USD billion・直近29ヶ月・過去最高は 2026-05

韓国半導体月次輸出(MOTIE 月次発表ベース)(USD billion) ── 直近29ヶ月 月次売上(USD billion)前年同月比(YoY %)2025年2026年01020304050910121011131112141313151010131214151515171617212125333237前年同月比(YoY, %)-200%-100%0%+100%+200%+56%+67%+36%+56%+55%+51%+50%+39%+37%+40%+31%+32%+8%-3%+12%+17%+21%+12%+32%+27%+22%+25%+39%+43%+103%+161%+151%+174%+169%'24/1'24/2'24/3'24/4'24/5'24/6'24/7'24/8'24/9'24/10'24/11'24/12'25/1'25/2'25/3'25/4'25/5'25/6'25/7'25/8'25/9'25/10'25/11'25/12'26/1'26/2'26/3'26/4'26/5

品目別の内訳(DRAM・NAND・MCP)関税庁 HSK 10桁・通関ベース・表示は2024-01〜2026-04(データは2018-01から保持)

関税庁(KCS)の品目別輸出統計から、メモリ3品目の長期系列を月次で追う。 MCP(複合構造チップ、HSK 8542.32.3000)には HBM が含まれる(HBM 単独の HS コードはないため、MCP が HBM 出荷の代理指標になる)。 品目別の確定値は翌月15日頃の公表で、MOTIE の毎月1日発表(上のチャート)より約2週間遅れる。

最新月(2026-04)$9.25BYoY+339.8%輸出単価(重量基準)$66,485/kg
韓国 DRAM(HSK 8542.32.1010) 月次輸出(US$ billion)02.44.87.29.6121.411.491.631.591.771.901.991.841.891.911.822.101.841.682.112.102.252.292.392.622.652.853.604.165.066.498.019.25'24'25'26
最新月(2026-04)$1.67BYoY+289.3%輸出単価(重量基準)$45,989/kg
韓国 NAND・フラッシュメモリ(HSK 8542.32.1030) 月次輸出(US$ billion)00.61.21.82.430.860.890.820.610.690.680.540.390.630.440.480.610.310.290.530.430.560.620.460.650.710.671.101.281.441.412.541.67'24'25'26
最新月(2026-04)$8.16BYoY+186.6%輸出単価(重量基準)$72,701/kg
韓国 MCP・複合構造チップ=HBM含む(HSK 8542.32.3000) 月次輸出(US$ billion)02468101.962.312.732.162.703.742.983.353.803.483.594.332.242.293.672.854.014.694.204.605.234.724.676.164.886.758.588.16'24'25'26

関税庁統計には金額のほかに輸出重量(kg)がある。半導体の申告数量単位は個数ではなく重量なので、 これが「数量」のいちばん近い代理変数になる。上の金額バーは「重量 × 単価(下のチャート)」に分解できる。 DRAM は重量がほぼ横ばい(2024-01 の 128.9トン → 2026-04 の 139.1トン)で、金額の伸びのほとんどが単価。 一方 MCP は重量自体も 6 割増えており、HBM の物量増と単価上昇の両輪で金額が伸びている。

韓国 メモリ品目別 月次輸出重量(トン)DRAMNAND・フラッシュメモリMCP・複合構造チップ=HBM含む05010015020025012969631168156113865510684431148142135117461059038104983012110841966633107834613689421255828126614714896661349333160112421891075516010039148104441601275413810638149934117510545142884413593381451355613911236'24'25'26

同じ統計の輸出重量(kg)で金額を割ると、重量基準の輸出単価($/kg)が出せる。 MCP の単価は 2024-01 の約 $28,000/kg から 2026-04 には $72,701/kg まで上昇しており (ボトムは 2023 年半ばの約 $15,000/kg)、 同じ「1kg のチップ」の中身が HBM のような高単価品へ入れ替わっていること(ミックスシフト)を示す。 製品価格の上昇と高付加価値化の両方がここに現れる。

韓国 メモリ品目別 重量基準輸出単価(USD/kg)DRAMNAND・フラッシュメモリMCP・複合構造チップ=HBM含む020,00040,00060,00080,000100,00028,28313,53310,91528,35415,84712,84231,59714,85514,42925,85615,00514,43733,19816,37215,45927,82216,23114,90133,22218,84313,95832,33818,77612,80535,14815,55215,44352,69320,00013,49743,07317,07210,43648,93815,45714,52638,81914,68810,88737,43013,3946,28238,29714,2088,04630,53615,69413,03035,71314,02213,29443,85412,15911,27042,07614,89711,93844,14217,67614,69241,37516,59812,99644,34220,70317,75750,37726,98524,26958,84428,35623,72155,74235,52732,91372,64848,18937,49363,77055,14145,85672,70166,48545,989'24'25'26

数量と金額 — 集積回路(HS 8542)全体関税庁・通関ベース・表示は2024-01〜2026-04(データは2018-01から保持)

「輸出数量は減っているのに金額が急増(value over volume)」という報道を、関税庁の集積回路(HS 8542)全体の系列で確かめる。 2026-04 の輸出金額 $25.24B(前年比 +158.2%)に対して、 数量の代理変数である輸出重量は 1,747トン(前年比 +9.9%)とほぼ横ばい。 金額の伸びのほとんどは重量基準単価($14,449/kg)の上昇、つまり「同じ物量がより高く売れている」ことで説明できる。 なお報道で引用される KITA 基準の「半導体」数量(2026-04: 3,242トン・前年比 -11.9%)はウェーハ・部品等を含む広い分類で、 数量減はその周辺品目側の動き。IC 本体に絞った本チャートでは数量はむしろ微増している。

最新月(2026-04)金額$25.24B金額YoY+158.2%輸出重量1,747トン重量YoY+9.9%輸出単価(重量基準)$14,449/kg
韓国 集積回路(HS 8542)月次輸出重量(トン) ── 直近28ヶ月 輸出重量(トン)前年同月比(YoY %)2025年2026年05001,0001,5002,0002,5001,4731,3981,4651,4561,5021,5081,5091,5011,5331,4961,5101,4931,3661,3841,5691,5901,5801,6051,7001,6541,7651,5921,5321,6451,6621,4731,7701,747前年同月比(YoY, %)-25%-12%0%+13%+25%+2%+3%-11%+1%-1%-3%+6%-5%-2%0%0%+3%-7%-1%+7%+9%+5%+7%+13%+10%+15%+7%+2%+10%+22%+7%+13%+10%'24/1'24/2'24/3'24/4'24/5'24/6'24/7'24/8'24/9'24/10'24/11'24/12'25/1'25/2'25/3'25/4'25/5'25/6'25/7'25/8'25/9'25/10'25/11'25/12'26/1'26/2'26/3'26/4

一方、報道と同じ「広い半導体」(신성질별 3401。集積回路に加えて太陽電池などの個別素子・シリコンウェーハを含む)の重量を 2018年から並べると、まったく別の絵になる。この分類の金額は MOTIE 発表の「半導体」(本ページ最上段のチャート)と一致するが (2024-01以降の28ヶ月で最大差 $0.05B)、重量は 2022-12(29,998トン) をピークに 2026-04 の 6,541トン(前年比 +16.1%)まで構造的に減っている。 重量の大半を占めていたウェーハ・個別素子(太陽電池等)の縮小が支配的で、チップ本体の物量(上のチャート)とは動きが違う。 「半導体の輸出数量が減っている」という見出しは、実際にはこの周辺品目の重量減を見ている。

最新月(2026-04)金額$31.91B輸出重量6,541トン重量YoY+16.1%重量ピーク2022-12(29,998トン)
韓国 半導体全体(MOTIE基準相当・ウェーハ等含む)月次輸出重量(トン)08,00016,00024,00032,00040,0006,541'18'19'20'21'22'23'24'25'26

月次データ単位: USD billion・新しい月が上

輸出額前年同月比
2026-05$37.16B+169.4%
2026-04$31.90B+173.5%
2026-03$32.84B+151.4%
2026-02$25.16B+160.8%
2026-01$20.54B+102.7%
2025-12$20.77B+43.2%
2025-11$17.30B+38.6%
2025-10$15.73B+25.4%
2025-09$16.61B+22.0%
2025-08$15.10B+27.1%
2025-07$14.71B+31.6%
2025-06$14.97B+11.6%
2025-05$13.80B+21.2%
2025-04$11.70B+17.2%
2025-03$13.10B+11.9%
2025-02$9.60B-3.0%
2025-01$10.10B+8.1%
2024-12$14.50B+31.5%
2024-11$12.50B+30.8%
2024-10$12.50B+40.3%
2024-09$13.63B+37.1%
2024-08$11.88B+38.8%
2024-07$11.20B+50.4%
2024-06$13.42B+50.9%
2024-05$11.38B+54.5%
2024-04$9.96B+56.1%
2024-03$11.67B+35.7%
2024-02$9.95B+66.7%
2024-01$9.37B+56.2%

出所・注記

  • MOTIE(韓国産業通商資源部)は毎月 1日に前月の輸出統計(月次「輸出入動向」)を発表、관세청(Korea Customs Service)は 1〜10日/1〜20日の旬報も別途公表。本表は月次確報のみで旬報・MSIT の ICT 輸出系列は不採用。
  • 半導体輸出は韓国全体輸出の約 21〜25% を占め、Samsung + SK Hynix の合算が大半。両社の四半期売上は半導体月次輸出から逆算可能。
  • 2025-02(-3.0%)はメモリ価格急落で 2023-10 以来の前年割れ。2025-03 から 2026-05 まで再び連続プラスで、2026 年は HBM・サーバ DRAM 価格高騰により前年比 +100〜170% の異常な伸びが継続。
  • 2026-05 の $37.16B は月次の歴代最高。2026-01〜03 の四半期合計 $78.54B(+138%)も四半期として歴代最高。
  • 1〜2月は旧正月(설날)のカレンダー効果で歪む(2025-01 の +8.1% は旧正月が1月29日だった影響)。台湾と同様、単月YoYではなく1+2月合算で評価する。
  • 品目別の内訳は関税庁(KCS)수출입무역통계(tradedata.go.kr)の品目別輸出実績(HSK 10桁・수리일=輸出申告受理日基準)。DRAM=8542.32.1010、NAND・フラッシュ=8542.32.1030、MCP(複合構造チップ・HBM含む)=8542.32.3000。品目別確定値は翌月15日頃公表。
  • 品目別の集計(KCS・HSK)と上段の半導体合計(MOTIE 発表)は品目範囲・集計基準が異なるため一致しない。3品目合計は半導体輸出全体のおおむね6割。
  • 重量基準輸出単価($/kg)=輸出金額 ÷ 輸出重量。同一品目内の製品ミックス(例: MCP に占める HBM 比率)と価格の変化を反映する。
  • 「数量と金額」セクションの集積回路全体は同じ関税庁統計を HS 4桁(8542・전자집적회로)で照会した系列。KITA が報じる「半導体」輸出数量(TrendForce 等が引用。2026-04 は 3,242トン・前年比 -11.9%)は KITA の MTI 分類(831)による集計のため、本系列(同月 1,747トン・前年比 +9.9%)とは水準・符号とも異なる。
  • 「半導体全体」の重量系列は関税庁の신성질별(新性質別)分類 3401「반도체」(340101 集積回路+340102 個別素子+340103 シリコンウェーハ)。この分類の輸出金額は MOTIE 発表の「半導体」輸出(最上段チャート)と一致する(2024-01〜2026-04 の28ヶ月で最大差 $0.05B)ため、MOTIE 系列の「数量側」として読める。